遅延損害金(延滞利息)の計算方法

カードローンの支払いが遅れると、気になってくるのが遅延損害金

遅延損害金とは返済に遅れたことに対する罰金のことで、必ず支払わなければなりません。

ただでさえ毎月利息もかかるのに罰金も払わなければいけない…なんて、考えるだけで恐ろしいですよね。

そこで今回は計算方法や利率支払うタイミングなど、遅延損害金に関する知識を徹底解説します。

遅延損害金の返済シミュレーション遅延損害金の支払いを回避する対処法も紹介しているので、上手にキャッシングを活用したい方は必見です。

※「返済を遅延しすぎててヤバい…。全額返済するのはキツイかも」という人は、借金の減額も視野に入れましょう。
債務整理という扱いにはなってしまいますが、借金の返済額を減らせる可能性があります。

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遅延損害金(延滞金)とは「返済が遅れた時に支払う罰金」のこと

遅延損害金は返済に遅れた罰金のこと

冒頭でもお話した通り、カードローン利用中に返済が遅れてしまうと「遅延損害金」が発生します。

遅延損害金とは、カンタンに言えば返済遅れ・延滞に対する”罰金“のようなもの。

例えばレンタルビデオを想像してみてください。
返却日に間に合わなかったら、1日ごとに延滞金が発生しますよね。

カードローンも同じように、返済しない限り罰金=遅延損害金が増え続けるということです。

毎月の返済額に上乗せして支払う必要があるので、遅延損害金をいくら支払っても借金自体は減りません。

遅延損害金の上限金利は年20.0%

遅延損害金の金利は上限年20.0%と決まっている

ペナルティとはいえ、遅延損害金の上限金利は年20.0%以下と法律で決められています。

銀行カードローンなら年15%程度、消費者金融カードローンなら年20%程度が相場です。

カードローン 遅延損害利率
消費者金融 アイフル 年20.0%
アコム 年20.0%
プロミス 年20.0%
SMBCモビット 年20.0%
銀行 住信SBIネット銀行 年20.0%
みずほ銀行 年19.9%
オリックス銀行 借入残高に対し借入利率+2.1%
楽天銀行 年19.9%
福岡銀行 年14.0%

もちろん利率が低いほど支払う遅延損害金も少なくなりますが、利率が低いからといって「返済に遅れてもいいや」という考えはやめましょう。

遅延損害金の起算日は「返済日の翌日」

遅延損害金は返済日の翌日から返済当日まで発生する

遅延損害金がかかる期間は「毎月の済日の翌日~実際に返済した日まで」。

遅延損害金は、実際に返済した当日までかかるので注意してください。

【例:遅延損害金が発生する期間】

・返済日:1月10日
・実際に返済した日:1月20日

1月11日(返済日の翌日)~1月20日(実際に返済した日)までの残高に遅延損害金がかかる

遅延損害金と利息は同時に発生・請求はされない

返済に遅れている間にかかるのは遅延損害金だけで、利息は発生しません

例えば返済日を過ぎて10日後に返済するとします。

発生するのは10日分の遅延損害金だけで、10日分の利息は発生しないということ。

もちろん遅延損害金を支払えば、次回の返済からは通常通りの金利で利息がかかります。

「返済に遅れたときに遅延損害金と利息を請求される」のは闇金ぐらいなので、正規のカードローン会社を利用していれば2重に支払う必要はありません。

【※補足】利息と遅延損害金の違い

利息と遅延損害金は似ていますが、実際には以下のような違いがあります。

  • 利息…カードローン会社の利益
  • 遅延損害金…契約違反に対する罰金

利息とは、お金を借りた人が”必ず支払わなければいけないお金“のこと。

カードローン会社もボランティアでお金を貸しているワケではないので、会社を運営していくには利益を出さなければいけません。

つまり、利息はいわば「カードローン会社の利益・事業費」なんですね。

一方、遅延損害金は「毎月○日に○円ずつお金を返します」という契約を違反したことに対する罰金

きちんと返済を続けていれば”支払う必要のないお金“という点で、利息とは異なります。

遅延損害金はいくら?計算方法をチェック!

遅延損害金は、今あるローン残高・遅延損害利率・延滞日数によって支払う金額が変わります。

【遅延損害金の計算方法】

ローン残高(円)×遅延損害金利率(%)÷365(日)×延滞日数(日)

 

*例:アコムの返済に30日遅れた場合

  • ローン残高…5万円
  • 遅延損害金利率…年20.0%
  • 返済に遅れた日数…30日間

5万円×20.0%÷365日×30日=822円(遅延損害金)

⇒30日分の遅延損害金は822円

上述のとおり、遅延損害金は遅れた日数分だけ1日ごとにドンドン増加してしまうので、なるべく早く返済延滞を解消するのが得策です。

ローン残高・遅延日数ごとに発生する遅延損害金をシミュレーション

今回はこの計算方法を元に、実際に発生する遅延損害金をシミュレーションしてみました。

アコム・楽天銀行カードローン・福岡銀行カードローンの3社で、ローン残高ごとに10日間・20日間・30日間返済に遅れたときのイメージをつかんでみてください。

残高が5万円の場合

カードローン
(遅延損害金利率)
10日延滞 20日延滞 30日延滞
アコム
(年20.0%)
274円 548円 822円
楽天銀行
(年19.9%)
273円 546円 819円
福岡銀行
(年14.0%)
192円 384円 575円

 

残高が10万円の場合

カードローン
(遅延損害金利率)
10日延滞 20日延滞 30日延滞
アコム
(年20.0%)
548円 1,096円 1,644円
楽天銀行
(年19.9%)
546円 1,092円 1,638円
福岡銀行
(年14.0%)
384円 768円 1,152円

 

残高が30万円の場合

カードローン
(遅延損害金利率)
10日延滞 20日延滞 30日延滞
アコム
(年20.0%)
1,644円 3,288円 4,932円
楽天銀行
(年19.9%)
1,638円 3,276円 4,914円
福岡銀行
(年14.0%)
1,152円 2,304円 3,456円

 

残高が50万円の場合

カードローン
(遅延損害金利率)
10日延滞 20日延滞 30日延滞
アコム
(年20.0%)
2,740円 5,480円 8,220円
楽天銀行
(年19.9%)
2,730円 5,460円 8,190円
福岡銀行
(年14.0%)
1,920円 3,840円 5,750円

 

残高が90万円の場合

カードローン
(遅延損害金利率)
10日延滞 20日延滞 30日延滞
アコム
(年20.0%)
4,932円 9,864円 14,796円
楽天銀行
(年19.9%)
4,914円 9,828円 14,742円
福岡銀行
(年14.0%)
3,456円 6,912円 10,368円

 

自分で計算しなくても借入れ先に問い合わせればOK

遅延損害金は自分でも計算できますが、カードローン会社に電話で「今の遅延損害金はいくらですか?」と聞けば教えてくれます。

このときに「返済できる日にち」を伝えておくと、やり取りがスムーズです。

また公式サイトの会員ページなどWEB上でチェックできる場合もあるので、返済に遅れたときは必ず「全部でいくら支払うか」をチェックしておきましょう。

(参考:返済額はネットで簡単に確認できる)

遅延損害金の支払いパターンはカードローン会社によって異なる

遅延損害金の支払い方はカードローン会社ごとに異なりますが、基本的に下記4パターンに分かれます。

支払うタイミング 返済方法
延滞解消時に支払う 上乗せして支払う
毎月の返済額から差し引かれる
次回返済時に支払う 上乗せして支払う
毎月の返済額から差し引かれる

支払いパターンによって「遅延損害金をいつ支払うか」が変わるので、万が一返済遅れをしてしまったときは”どのパターンに当てはまるか”を事前にカードローン会社へ確認してください。

ここでは遅延損害金の支払い方を「支払うタイミング」「返済方法」に分けて解説していきます。

遅延損害金を支払うタイミング2パターン

遅延損害金を返済するタイミングは、遅れた月と翌月の2種類がある

遅延損害金を支払うタイミングは下記2パターン。

  • 延滞解消時に支払う
  • 次回返済日に支払う

例えば10日遅れて返済した場合、遅延損害金を「その時点で支払うか」「翌月に支払うか」が異なります。

【返済日の10日後に返済した場合】

・返済日:1月10日
・実際に返済した日:1月20日

延滞解消時に支払う
1月20日に【毎月の返済額+10日分の遅延損害金】を支払う

次回返済日に支払う
① 1月20日に【毎月の返済額だけ】を一旦支払う
② 2月10日(次回返済日)に【毎月の返済額+10日分の遅延損害金】を支払う

遅延損害金の返済方法2パターン

遅延損害金の返済は、上乗せさせる場合と返済額から差し引かれる場合の2種類がある

遅延損害金を返済方法は下記2パターン。

  • 上乗せして支払う
  • 毎月の返済額から差し引かれる

どちらに当てはまるかによって「返済時にいくら支払うのか」が変わるので要注意です。

【毎月の返済額が5,000円、遅延損害金が500円の場合】

上乗せして返済する方法
⇒返済額は5,500円
(支払う金額が変わる=毎月の返済額に遅延損害金を上乗せする)

 

差し引かれる返済方法
⇒返済額はいつもと同じ5,000円
(支払う金額は変わらない=毎月の返済額から自動的に遅延損害金の500円が引かれる)

特に上乗せして支払う場合は、会員ページや電話で「返済時に支払う金額」を事前に確認しておくようにしてください。

遅延損害金を払わないことにはデメリットしかない

延滞損害金の支払いは法律によって決められているので、無視してやり過ごすことはゼッタイできません

ズルズル延滞し続けると遅延損害金が増えるだけでなく、以下のようなデメリットがあります。

  1. 返済遅れ/延滞をするとブラックリスト入りしたり、一括返済・強制解約されたりする
  2. 自宅に電話やハガキが届いて返済の催促をされたり、最悪の場合給料が差し押さえられる

① 3ヶ月以上返済を延滞すると”ブラックリスト入り”の状態になる

61日以上返済を放置すると「ブラックリスト入り」の状態になり、最長5年はどのローン審査にも通らない

カードローンで返済遅れや延滞をすると、いわゆる”ブラックリスト入り”の状態になってしまいます。

ブラックリスト入りとは「信用情報に返済トラブルを起こした」という情報が登録されてしまう状態のこと。

icon-hand-o-right 信用情報ってなに?

ローン・クレジットカードの利用状況や申し込み履歴など、すべての金融取引き情報のこと。

「返済に遅れていないか」といった毎月の返済状況も詳しく記載されています。

特に61日以上の返済遅れ/延滞をすると、信用情報に記録が残る最長5年間は新しくローン審査に通ることはほぼ不可能です。

また「何度も返済に遅れている」など返済状況が悪い場合、今あるローン残高の一括返済を要求されたり、カードローンを強制解約されたりしかねません。

② 電話やハガキ、裁判所を通して借金の取り立てにあう

取り立ては返済日の翌日から始まる

カードローンの返済を延滞すると、返済日の翌日以降に借金の取り立ても始まります。

【カードローンの取り立ての流れ】

  1. 携帯電話に1日最大3回返済催促が来る
  2. 返済を促す「督促状」が自宅に郵送される
  3. 一括返済を促す「催告状」が届く
  4. 裁判所から「仮執行宣言付支払督促申立書」が届く
  5. 給料などの資産を差し押さえて強制的に返済させる

上記のように返済を催促する電話やハガキにはじまって、徐々に厳しい取り立てになっていきます。

カードローン会社からの催促を無視し続けると、最終的に借金を完済するまで給料を差し押さえられるという事態にもなりかねません。

「怒られちゃうかも…」と不安に思うかもしれませんが、返済に遅れたときはカードローン会社からの連絡に必ず対応してください。

事情を説明すれば返済計画の立て直しや、返済額の調整など、親身になって相談に乗ってくれます。

いきなり怒られる!ということはゼッタイにありません。

もちろん「今月は返せないかも…」と返済遅れになることが事前にわかっているときも、まずはカードローン会社に電話するようにしましょう。

遅延損害金を払わずに済む方法2つ

そもそも遅延損害金は「本来払わなくてもいいお金」なので、”払うだけ損”といって過言ではありません。

ムダに遅延損害金を払わないために、カードローンの利用中にしっかり対策をしておきましょう。

icon-hand-o-right 遅延損害金を避ける2つの対処法
  1. あらかじめ返済忘れ/返済遅れを防ぐ工夫をしておく
  2. 返済日までにカードローン会社と交渉して利息だけでも支払う

① あらかじめ返済忘れや返済遅れを防ぐ工夫をしておく

予め返済に遅れないように「メールサービス」や「自動引落し」を利用するなど工夫をするのがオススメ

遅延損害金を発生させないためには、下記2つの工夫であらかじめ返済忘れを防ぐのが有効です。

  • メールサービスを利用する
  • 自動引き落としを利用する

特に「返済日がいつだったかスグ忘れてしまう…」という方は、返済日を通知してくれる「メールサービスを活用してみてください。

例えばアコムでは「返済日の通知メール」が3度に分けて送られてくるので、気づいたら返済日が過ぎていた…ということが起きにくいです。

アコムでは返済日をお知らせしてくれるメールサービスがあります

また返済方法を「自動引き落とし」にしておくと、口座に入金さえしておけば毎月自動で返済OK。

提携ATMや銀行振込みなど自分で都度返済する方法よりも、支払うタイミングを逃して結局返済が遅れてしまった…というリスクを大幅に軽減できます。

② 返済日までにカードローン会社と交渉して利息だけでも支払う

どうしても返済できそうにない場合は、返済日までに利息だけでも支払う

「もうすぐ返済日なのにお金が足りない…」というときは、カードローン会社に相談して利息だけでも支払うのも1つの手段。

「とりあえず当月の返済は利息だけでOK」という業者の場合、利息さえ支払えば返済遅れにならず、遅延損害金も発生しません

また返済延滞の扱いにならないので、信用情報にも登録されないことも大きなポイントですね。

ただ利息だけの支払いは、”1回だけ使える手段”と考えておいてください。

仮に利息だけをズルズルと支払い続けていても借金が1円も減らないばかりか、「返済状況が悪い」とカードローン会社に判断されてカードローンの利用停止や一括返済の対象になりかねません。

(参考:カードローンの返済(支払い)が遅れてヤバイ…延滞・滞納の対処法が知りたい!

※「返済を遅延しすぎててヤバい…。全額返済するのはキツイかも」という人は、借金の減額も視野に入れましょう。
債務整理という扱いにはなってしまいますが、借金の返済額を減らせる可能性があります。

借金減額シミュレーターを利用して「そもそもあなたの借金は減額の余地があるのか」「いくら減額できるのか」を確認してみてください。

無料で【借金減額シミュレーター】を使ってみる

※5つの質問に答えるだけで「借金がいくら減るか」がわかります。

遅延損害金とは、返済日に遅れた日から毎日加算される罰金のこと。

きちんと返済していれば支払う必要のないムダなお金ですが、延滞が延びれば延びるほど加算され、最終的な負担は増える一方です。

「無視したら払わなくて済むんじゃない?」と思うかもしれませんが、法律によって遅延損害金の支払いは必須になっています。

それどころか連絡を何ヶ月も無視し続けると一括返済を請求されたり、給料の差し押さえられたりと、デメリットしかありません。

そんな状況に陥らないためにも「返済忘れを防止する」「返済に遅れそうならカードローン会社に相談する」など先手を打つことが大切です。

◯この記事のアドバイザー◯
1959年東京生まれ。
専修大経営学部卒業後、16年間パソコン業界の営業の職業に携わる。
その間に資産運用に興味を持ちAFPを取得。
2004年3月にCFP®資格を取得後同年6月、札幌にて「オンダFP事務所」を開業。
資産運用に関するセミナー、3級、2級FP資格取得の講師、ブログやコラムの執筆などを中心に活動中。

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