外国人のカードローン審査について徹底解説

「カードローンには審査があります」

テレビのCMや電車の広告なんかでも、よく見たり聞いたりしますよね。

ただ「審査がある」と聞くと、

  • そもそも外国人でも日本のカードローン審査に申し込めるのか
  • 永住権を持ってないけどカードローンの審査に通るのか

など、気になることがあって「申し込みたいけどあと一歩踏み出せない」という方も多いのではないでしょうか。

実は日本のカードローンは外国人の方が申し込めるのはもちろん、永住権がない方でも審査に通る見込みがあるんです!

ここでは外国人の方の申し込みから審査・借り入れまでをサポートするべく、おすすめのカードローンや用意すべき書類、審査のポイントまで徹底解説しています。

永住権なしの外国人でもお金を借りられる

外国人のカードローン審査事情

結論からいうと、外国人の方は永住権を持っていなくてもカードローンの審査に通ります。

日本で暮らしている外国人の方のタイプと審査の通りやすさをまとめました。

タイプ 備考 審査の通りやすさ
短期滞在の方
(3ヶ月以内の滞在)
短期滞在ビザを持っている 0202
(通らない)
中・長期滞在の方
(3ヶ月以上の滞在)
・在留カードをもっている
(在留資格欄に「永住者以外」と明記)
・安定した収入がある
01
(通る可能性アリ)
永住権をお持ちの方 ・在留カードをもっている
(在留資格欄に「永住者」と明記されている)
・特別永住者証明書を持っている
・安定した収入がある
010101
(通る可能性大!)

審査をクリアするために大切なのは、

  • 日本に住所があり、住居資格がある
  • 3ヶ月以上住居している
  • 安定した収入がある

の3つに当てはまっていること。

残念ながら旅行や観光などの目的で短期滞在ビザしかもってない方は、日本のカードローンに申し込むことができません。

【カードローンに申し込める外国人2タイプ】

中・長期滞在の方(3ヶ月以上)

留学やビジネスで3ヶ月以上日本で過ごすことが決まっている方ならカードローン審査に通る見込みがあります。

日本に3ヶ月以上滞在する方なら、日本の法務省から発行された在留カードを持っているはずですよね。

在留カードと安定した収入があれば、たとえ永住権がなくてもカードローン審査に申し込むことができます。

ただし肝心なのは申し込み先。銀行が用意している「〇〇銀行カードローン」は永住権がない方の申し込みを受付けてないので注意してください。

永住権なしでも申し込めるカードローン
  • アコム
  • SMBCモビット
  • アイフル
  • プロミス

※永住権をお持ちでない方の申し込み先は消費者金融カードローンに限られます。

永住権をお持ちの方
  • 在留カードに「永住者」と書いてある
  • 特別永住者証明書を持っている

この2つのうちどちらかに当てはまる方は、永住権なしの方と比べると申し込めるカードローンが増えます。

icon-hand-o-right 永住権アリの外国人が申し込めるカードローン

【消費者金融カードローン】

  • アコム
  • SMBCモビット
  • アイフル
  • プロミス

【銀行カードローン】

  • みずほ銀行カードローン
  • 新生銀行カードローン「レイク」
  • イオン銀行カードローン
  • 住信SBIネット銀行「MR.カードローン」
  • じぶん銀行カードローン
  • 楽天銀行スーパーローン
  • オリックス銀行カードローン

永住権を持っているということは「今後もずっと日本で暮らす見込みが高い」ということ。

「急に帰国されてしまったから返したお金が返ってこなかった…」ということになりにくいので、カードローン会社としてもお金を貸し出しやすくなります。

外国人の中だけで考えると、永住権を持っている方がカードローン審査で最強です。

ただ「審査に通る見込みを少しでも高めたい」という方は銀行よりも消費者金融のカードローンに申し込むのがおすすめです!

銀行カードローンは安い金利でお金を借りることができますが、条件がいい分審査が厳しくなってしまいます。

確実にお金を借りるなら、消費者金融のカードローンに申し込んで置いたほうが無難でしょう。

まとめると、日本に3ヶ月以上滞在している(滞在予定の)人は滞在期間にかかわらず消費者金融に申し込むのがおすすめです。

外国人におすすめの低金利カードローン

ジェイスコア

日本初のAIスコア・レンディング J.Score(ジェイスコア)「AIスコア・レンディング」。

年0.8%~15.0%の低金利×最大1,000万円の高い限度額で利用できて、最短即日融資にも対応している充実したサービスが魅力的な新世代ローンです。

ジェイスコアは永住権のない外国人でも国内に在住していれば申し込める

また上記のように J.Scoreの公式サイトでは、学生・留学生で永住権がない方でも申し込めることが明記されています。

申し込みの際には「在留カード」または「特別永住者証明書」を用意しておきましょう。

J.Score(ジェイスコア)「AIスコア・レンディング」の基本情報
金利年字
(実質年率)
年0.8%※~15.0%
※貸付利率(年率)0.8%は、みずほ銀行、ソフトバンクまたはワイモバイル、
およびYahoo! JAPANとの情報連携をすべて行った場合に限り適用いたします。
限度額 最大1,000万円
利用目的 自由
(事業性資金・投資性資金を除く)
年齢制限 満20歳以上(※)~満70歳以下
WEB完結 マル
毎月の最低返済額 1,000円~

※20歳の誕生日を迎えた翌月から申し込めます。

AIスコア・レンディングの申し込みはこちら

外国人カードローン審査の必要書類

外国人が用意すべき書類

本人確認書類

以下の「【A】より2点」、または「【A】より1点と【B】より1点の計2点」をご提出ください。

【A】
1.運転免許証・運転経歴証明書
2.健康保険証
3.パスポート
4.個人番号カード(マイナンバーカード)
5.在留カード
6.特別永住者証明書

【B】
1.住民基本台帳カード
2.住民票・住民票記載事項証明書
3.戸籍謄本または抄本
4.印鑑登録証明書
5.所得証明書
6.納税証明書・納税通知
7.公共料金(水道・電気・都市ガス・NTT・NHK)の領収書

※いずれも有効期限内または現在有効である書類のみ受付可能です。
※【A】は「氏名」「現住所」「生年月日」の記載があるもの、【B】は「氏名」「現住所」の記載があるご本人名義の書類のみ受付可能です。
※【B】で有効期限の記載がない書類の場合、領収日付の押印又は発行年月日の記載があるもので、かつその日付が6ヶ月以内のものに限ります。
※【A】に記載された住所と、お申込み時に入力された現住所が異なる場合は、【A】より1点と【B】より現住所が記載されている資料2点の計3点をご提出ください。
※公共料金の領収書は、その他の書類で「氏名」「現住所」が確認できている場合に限り、同一世帯(現住所が同じ)のご家族名義でも受付可能です。
※学生の方は、「学生証」に加え、【A】より2点、もしくは【A】より1点と【B】より1点の計3点をご提出ください。
※外国籍の方は、「在留カード」または「特別永住者証明書」に加え、【A】より1点、もしくは【B】より1点の計2点をご提出ください。

収入証明書

年収を確認させていただくため、以下の「収入証明書類」のご提出をお願いする場合がございます。

1.源泉徴収票
2.住民税決定通知書、納税通知書
3.確定申告書
4.所得(課税)証明書
5.給与明細書

※J.Scoreとの契約金額が50万円を超える場合、または、J.Scoreとの契約金額が50万円以下となるものの他の貸金業者での利用額を含めた合計金額が100万円を超える場合はご提出ください。
※上記の金額にかかわらず、年収を確認させていただくため「収入証明書類」のご提出をお願いする場合がございます。

外国人がカードローン審査基準を満たすポイント

上述で紹介した必要書類を持っていること以外に、外国人がカードローンの審査を通るために押さえておきたいのが以下の3つ。

  • 安定した収入がある
  • 住所を持っている
  • 過去に返済トラブルの経験がない

これら3つポイント全てに当てはまっていれば、審査を通過できる可能性がかなり高いと言えるでしょう。

安定した収入がある

外国人でも毎月給料をもらっていれば審査に通る

カードローン審査には「どんな形で働いているか」はほとんど関係ありません。

社員であろうが、パート・アルバイトであろうが毎月働いてお給料をもらっていれば、カードローンでお金を借りることができます。

また必ずしも「毎月の給料は少ない=審査に落ちる」ということではありません。
カードローン審査では「どのくらいたくさん給料をもらっているか」よりも「今後も毎月給料をもらえそうかどうか」のほうが重要になります。

ただ当然ではありますが、給料が少ないと借入れできる金額も少額になるので注意してください。

毎月の収入が少なくてもOKな理由

理由はシンプルに「毎月カードローンに返済しないといけない金額が少ないから」です。

例えばカードローンで10万円借りた時に毎月返さないといけない金額の相場はたったの2000円。

毎月の収入が10万円(年収120万円)だったとしても、家賃や生活費を払いながら十分返していける金額です。

「収入が少ないからお金は借りられない…」と諦める前に、まずは少額で申し込んでみてください。

住所を持っている

住所を持っていればカードローン審査に通る

友人の家を転々としていたり、ホテル住まいをしたりといった外国人の方は「現住所がない=住所不定」と見なされてしまいます。

そうなると、お金を返さないまま急に帰国する危険性も出てくるので審査する側も中々GOサインを出せません。

カードローン審査では自分名義のアパートやマンションを借りている、あるいは一軒家をもっていることはとても大切です。

過去にカードローンやクレジットカードで返済トラブルの経験がない

カードローンの審査では「今までのお金の貸し借りについての記録(信用情報)」も見られます。

無担保・保証人なしで契約できるカードローンの審査では「申し込んだ人が信用できるかどうか」が命。

そのため審査の際には、信用情報に返済トラブルの事故情報が記録されていないかチェックします。

icon-hand-o-right 信用情報に記録される事故情報
  • 返済の遅れ・長期延滞
  • 債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)
  • 強制解約
  • 代位弁済
    ※返済ができなくなった利用者に代わって保証会社が借金を支払うこと

上記のような返済トラブルが信用情報に記録されることを、一般的に”ブラックリスト入り”といって最大で10年記録が残ります。

もちろん記録が残っている間は、どのカードローンの審査にも通りません。

自分が返済トラブルを起こしたことがあるかどうかは信用情報機関へ開示請求することでスグに分かるので、気になる方は試してみてください。

母国で借金した記録は残ってる??

母国でお金を借りた記録は、日本のカードローンには関係ありません。

信用情報に記録されるのは、あくまで「日本国内」でお金を借りた場合だけです。

外国人が審査に通るには?

  • 日本で生活してから長い
  • 返済計画をきちんと説明できる

この2つのポイントを満たしてる外国人の方ならカードローン審査に通る可能性がグッと高まります。

頭金を用意すれば審査で有利になるって聞いたけど…

結論から申しますと「頭金を用意してもあまり意味はない」と言えるかと思います。

たしかに「借りたい希望額の20%の頭金を用意する」というのは住宅ローンを組む場合には有利です。

しかし住宅ローンとカードローンは全く別物。

住宅ローンを組む場合には「連帯保証人」「担保」「保証会社」のいずれかを立てなければなりません。

一方でカードローンは担保や保証人は不要です。
頭金があるかどうかよりも「あなたが信用できる人間かどうか」の方が審査のポイントになります。

同じローンという名前が付いていても内容がぜんぜん違うので、頭金を提示してもカードローン審査で有利になることはないでしょう。
むしろ「この人はまとまったお金があるのに、これ以上一体何に使いたいのだろう?」と怪しまれる可能性だって考えられます。

日本で長く暮らしている

日本で長く過ごしていればチャンス

最低条件は「日本で3ヶ月以上暮らしていること」ですが、日本で過ごしている時間が長ければ長いほど審査で有利になります。

カードローン会社が心配しているのは「外国人の方が帰国して貸したお金が戻ってこない」という事態です。

日本にいる時間が長ければ長いほど「この人は今後もずっと日本で暮らしていきそうだな…」ということで、お金を貸し出しやすくなります。

「在留期間」が残りわずかの人は審査に落ちやすい

たとえ長く日本に住んでいても、在留カードの「在留期間」が迫っている人は審査に落ちやすい傾向にあります。

なぜなら、間もなく帰国してしまう人に融資するのはお金が返ってこないリスクがあるためです。

「10万円借りたいけど、在留期間はあと1週間しかない」という場合は、審査に通らない可能性大。

お金を借りる場合は、借入れ額を返済するのに十分な在留期間があるかどうかも重要です。

返済計画をきちんと説明する

返済計画を説明すればチャンス

「あとどれくらい日本で生活するか」が決まっている方は、期限までに完済するための計画をたてておけば審査で好印象です。

申し込んだ時にかかってくる本人確認の電話の際に、

  • あと日本にどれだけ滞在するのか
  • いくら借りるか
  • 滞在中に完済するために毎月いくら返すのか

を説明できるようにしておきましょう。

カードローン会社としては「返済しようとしている意志」を確認できれば、快くお金を貸し出しやすくなります。

返済の計画をたてる際は各カードローンが用意している「返済シミュレーション」を利用してください。

まとめ

「日本人じゃないから…」と理由だけでカードローン審査に落ちてしまうことはありません。

永住権がなくても申し込みを受付けているところを見ても、むしろ「外国人の方にもお金を借りてほしい」というカードローンが増えてます。

街中やネットでみるような「外国人OK」を謳っている怪しげなカードローンに申し込むまでもないんですね。

利用者が多くて信用できる大手のカードローンの中から申し込み先を選んでください。

◯この記事のアドバイザー◯
FPサテライト株式会社 代表取締役。
大学在学時より外資系損害保険会社、eラーニング専門企業に勤務。
卒業後、税理士法人勤務を経て、FP事務所を開業。