今回は、おまとめローンとは何か、その意味やメリットはどこにあるのかなどを、皆様にご説明致します。

現在、多重債務者(2社以上借り入れの方)は、全国に約400万人。そのうち5%が自己破産しているようです。

(参考:多重債務者/債務整理・借金返済なら弁護士法人アディーレ法律事務所

急な出費が必要になったり、病気で働けなくなったり、さらにお金に困ったときに頼れる親戚がいなかったり…など、ちょっとしたアクシデントが、返済トラブルへとつながっていきます。

カードローンの返済計画を甘く見積もっていれば、誰もが自己破産に陥る危険性があるということですね。

おまとめローンは、こうした危険性を回避する手段としても大変に有効な方法と言えるでしょう。

おまとめローンとは?

おまとめローンは「借り換えローン」などの名前で呼ばれることもあります。

「借金一本化を通じて、返済をラクにしよう」という目的で、銀行や消費者金融がおこなっているサービスです。

おまとめローンの意味は、一言で「借金を無理なく返済する体勢を作ること」と表現できるでしょう。

→ヤミ金からの借り入れは警察へ!

まず、はじめに知って頂きたいのは、おまとめローンの対象は「正規の登録業者からの借金のみ」ということです。

正規の登録をしていない業者は「ヤミ金」と呼ばれ、その多くが法律(総量規制)で定められた上限金利・実質年利率20%以上の貸し付けをおこなっています。2012年には450人以上が、ヤミ金関連事件で検挙されました。(「警察白書・平成25年度版」より)

ヤミ金は「審査なしでも貸しますよ!」などと簡単にお金を貸しますが、これも違法です。(詳しくはこちらをどうぞ!→「審査なしのカードローンってあるの」)

つまり、ヤミ金からの借金は、法律上無効なため返済する必要はないのです。違法な厳しい取り立てに悩む必要はありません。

ヤミ金からの借金には「おまとめローン」を利用するのではなく、警察または法律事務所へご相談下さい。

おまとめローンの仕組みは?

おまとめローンでは、複数の金融業者からの借金を1本化します。

イメージを掴んで頂くために、おまとめローンの仕組みを下表にまとめました。

まずはこちらをご覧下さい。

おまとめローン利用前  

 

 

→→→→→→→→

 

 

1.    D社のおまとめローンを利用する

2.    D社は、A・B・C社へ借り入れの全額を払う(一時的に借金を肩代わりする)

 

おまとめローン利用後
A社:50万円借り入れ

 

毎月返済額:3万円

実質年利率:16%

D社

実質年利率:14

借り入れ合計:

100万円+実質年利率分=114万円

 

*実質年利率が下がった!

 

*  借り入れ合計額が3万円お得に!

 

 

毎月返済額合計:4万円

 

*毎月の返済額も1万円減った!

B社:20万円借り入れ

 

毎月返済額:1万円

実質年利率:18%

C社:30万円借り入れ

 

毎月返済額:2万円

実質年利率:18%

借り入れ合計:

100万円+実質年利率分=

117万円

 

毎月返済額合計:5万円

見て頂いてお分かりのようにA・B・C社への借り入れ」が「D社への借り入れ」に一本化されました。

実質年利率と借り入れ合計額が下がり、毎月の返済額も減りましたね。

これが、おまとめローン利用時の「1つの理想的なモデル」と言えます。

特に、D社が借金1本化の過程で「A・B・C社の借り入れ全額を返済している」という点は大切です。

おまとめローンは「複数社から借り入れている状態」→「D社が肩代わりして返済」→「肩代わりした分をD社へ返済」という手順を踏むため、多重債務状態を簡単に抜け出すことができるのです。

おまとめローンで自己破産の危険性を減らせるのには、このような理由があるのですね。

おまとめローンのメリットは?

おまとめローンには「自己破産の危険性を減らせる」という以外にも多くのメリットがあります。

1.返済管理がラクになる

おまとめローンを利用すると借り入れ件数が1つだけになります。

つまり、返済日は「毎月1回の決まった日」だけになるのです。

そうすると、返済日前にお金を入れ忘れるという恐れも少なくなります。毎月のお金の管理、返済計画も立てやすくなるので、将来設計をする上でも有利です。

2.金利(実質年利率)が下がる

おまとめローンの選び方によっては「おまとめローン利用前よりも実質年利率が下がること」も目指せます。

特に借金額が多ければ多いほど、実質年利率はバカにできません。たった2〜3%の差であっても、返済額が数万円も違ってくるからです。

3.信用情報に傷がつかない

多重債務の返済で困った場合、一昔前は「債務整理」をおこなうしか方法がありませんでした。

「債務整理」とは法律家に頼んで、多重債務を整理すること。

しかし、5年以上ローンが組めなくなったり、財産を処分されたりなど、人生設計を大きく狂わせるリスクが伴います。

加えて「信用情報機関」(こちらに詳しい情報が載っています *リンク:「個人情報開示をして、カードローンの審査に落ちた理由を探ろう」)にも債務整理の情報は記載されますので、やはり5年程度はカードローンが利用できなくなるのです。

このように「債務整理」では「個人情報に傷が付くこと」を覚悟しなければならないのですね。

しかし、おまとめローンはあくまでも「金融商品の1つ」なので、利用しても信用情報に傷が付くことがありません。

関連記事おまとめローンのメリットと選び方はこちらでも詳しく解説しています。

【おまとめローンのメリット5つ】申し込み先を選ぶポイントまで完全解説!

おまとめローンのデメリットは?

おまとめローンには多くのメリットがありますが、デメリットもゼロではありません。

そちらについてもきちんと把握しておきましょう。

1.審査が厳しい

おまとめローンの審査では「借り入れ件数」が大きな基準となります。

具体的には、現在の借り入れ件数が4〜5社以上の方では、審査が厳しくおこなわれることになるはずです。

借り入れ件数が多いと審査が厳しくなる点は、通常のカードローン審査と同じと言えるでしょう。

2.希望額に届かないケースもある

おまとめローンでの希望融資額が多い場合、希望額に届かないケースもあります。

しかし「借り入れ件数の一部だけ」をおまとめする方法もあるため、おまとめローンを利用する意味がないわけではありません。

詳しくは「知らなきゃ損する!おまとめローンの成功例&失敗例」で確認してみましょう。

3.損をするケースがある

おまとめローンの選び方を間違えてしまうと「おまとめローンの申し込み前よりも返済合計額が増える」ということもあり得ます。

つまり「おまとめローンの利用で損をするケースがある」ということですね。

主な要因としては「高金利のおまとめローンを選んでしまった可能性」と「返済期間の長いおまとめローンを選んでしまった可能性」の2つが考えられます。

おまとめローンは、選び方によって大きな差が出てきます。

利用者にとって大きなメリットがあるおまとめローン選びには「【おまとめローンのおすすめ3選】厳選3社をランキング形式で紹介!」が大変参考になるでしょう。

4.追加借り入れは難しい

おまとめローンを「さらに他社から借り入れるため」に利用することはできません。

各社の規約によっても異なりますが「おまとめローンの返済が終わるまでは新たな借り入れをしないで下さい」と定められている場合も少なくないようです。

これに違反すれば「おまとめローンの一括返済を求められる」という最悪のケースも考えられます。

なお、今回ご紹介した「おまとめローンのデメリット」については、回避する方法もあります。

知らなきゃ損する!おまとめローンの成功例&失敗例」も併せてお読み頂くと、気をつけるべき点がよく分かりますよ。

関連記事おまとめローンのデメリットと対策については下記でも詳しく解説しています。

おまとめローンのデメリットとその対策!確実にローン一本化を成功させるコツ

おまとめローンは、例えばどんな人におすすめ?

1.借り入れ件数が増えてしまった人

借り入れ件数が増えてしまうと、返済管理が難しくなります。

おまとめローンをおこなうと返済管理がラクになりますが、それによって「精神的な負担も減る」という効果はかなり大きいかと思います。

複数社から借金をしていると「ストレスで夜も眠れない…」「借金のことで頭がいっぱい…」という状態になってしまう方も多いのではないでしょうか。

借り入れ金額が債務整理をするほど高額ではなくても、借金による心配や不安を抱える方々にはおすすめできます。

2.高金利の借り入れをしている人

おまとめローンでは「現在の借金の実質年利率を下げること」が目指せます。

借り入れ総額が減らせるということですから、結果としては得をすることになるのです。

このような意味では「現時点で返済に困っていない方」もまた、おまとめローンを検討する価値があると言えるでしょう。

3.月々の返済額を減らしたい人

月々の返済に困っている方も、そうでない方も、おまとめローンの利用には大きなアドバンテージがあります。

月々の返済に困っている方ならば、余裕が生まれますので、無理なく返済できるようになるでしょう。

一方、月々の返済に困っていない方は、浮いたお金を「繰り上げ返済」に利用すれば良いのです。

「繰り上げ返済」すれば借金の元本がどんどん減っていきますので、新規借り入れも容易になります。また、利用限度枠を増やしたいという方にも、とても良い方法と言えるでしょう。

4.債務整理を回避したい人

債務整理は信用情報を傷つけます。

これを回避したい方は真っ先に「おまとめローンの利用が可能か」を検討すべきでしょう。

もちろん「もう自分じゃどうしようもないから、さっさと専門家に投げてラクになりたい!」という方は、法律家に債務整理を依頼するのも良いでしょう。

しかし債務整理にはお金がかかります。

よく法律事務所のホームページなどには「相談0円!」などと書かれていますが、実際に債務整理をおこなうのは有料です。

もう自己破産するしかない方の場合には借金がなくなりますので、有料の債務整理(自己破産手続き)をするのも手段の1つです。

しかし「任意整理」などの場合には借金の元本が残るため、結局「借金+任意整理費用」の総額を支払わなければならなくなるのです。

(任意整理の費用は各法律事務所で異なりますが、1社あたりへの対応で数万円もかかります)

このように、できれば金額の面でも債務整理ではなくおまとめローンを検討したい、と言えるでしょう。

まとめ

当然のことながら、おまとめローンによって借金がなくなるわけではありません。ですから「毎月真面目に、計画的に返済すべき」という心構えは忘れないようにしましょう。

ただし、おまとめローンを上手に利用するメリットはかなり大きいと言えるでしょう。

今回の情報を踏まえた上で「おまとめローンの成功」を目指したい方はこちら(*:知らなきゃ損する!おまとめローンの成功例&失敗例)をお読み下さい!

もしも返済に困ったら、まずはおまとめローン利用を検討してみて下さいね。

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