個人間融資とは?掲示板を絶対利用すべきじゃない5つの理由

最近では一般の方が個人に融資する「個人間融資」が広がっており、消費者金融などでお金を借りられない状況の方へのニーズが高まっています。

しかしはじめにお伝えしておくと、個人間融資はヤクザや暴力団が絡んでいる可能性があり大変危険な融資。

掲示板だけでなくツイッターなどSNSでも融資を受けたい人を募集していますが、多くの方で騙されて被害に遭っています。

今回は個人間融資の手口や利用すべきでない理由を詳しくご紹介。

個人間融資でトラブルにあった方の体験談も交えてお伝えするので、騙されないようにじっくり目を通してください。

個人間融資とは“現代版ヤミ金”

個人間融資とは簡単にいうと「闇金」です。
(消費者金融とヤミ金の違いはこちらで解説⇒【消費者金融(サラ金)とは】キャッシング初心者向けにどこよりもわかりやすく解説!)

善良な心で融資をする方も中には1%ほどいるでしょうが、冒頭でも述べたようにヤクザや暴力団などが絡んでいる可能性があります。

2010年に貸金業法改正によって貸付金業への取り締まりがかなり厳しくなったことで、みなさんがご想像するヤミ金はほとんど消えました。
(『闇金ウシジマくん』のような世界は、法律改正までは本当にあったんですね。)

そこでヤミ金業者はネットの世界に活路を見出し、掲示板SNSで個人間融資を行うようになっています。

個人間融資の特徴は、

  • 即日融資
  • 大口融資も受けられる可能性がある
  • 審査条件がゆるい

というように好条件なので、一見消費者金融で借りるよりもメリットがあります。

しかし詳しくは後述しますが、従来のヤミ金のように高金利だったり違法な取り立てに遭ったりするケースが多いです。

「収入がない・過去に金融トラブルを起こしている」など通常ではお金を借りられない人にはニーズがありますが、トラブルに遭う危険もあるので注意必要です。

個人間融資の好条件は罠であり、記載情報と契約情報が異なる場合が多いです。

icon-hand-o-right 個人間融資は「ひととき融資」とも呼ばれる

個人間融資は“ひととき融資”とも呼ばれ、特に女性に注意が必要です。

お金を貸したり利息ゼロにしたりする代わりに、性行為を持ちかける事案です。

性的関係を目的とした融資なので、個人間融資とあわせてひととき融資にも気をつけましょう。

個人間融資の手口・書き込み例

個人間融資の手口や融資方法はいたってシンプル。

  1. SNSや掲示板でお金の欲しい人を募る
  2. SNSのDMや個人のメールアドレスで、住所・勤務地・収入・口座情報を聞きだす
  3. 個人情報を搾取したら口座にお金が振り込まれる

※参考:出資法解説

従来のヤミ金のように店舗に足を運ぶことなくお金を借りられるので、融資を受けるハードルが低く借りやすいです。

また貸し付け業者もお客と対面する必要がなくノーリスク。

ツイッターをはじめとするSNSの書き込みは、以下のような内容が多いです。

個人間融資します! ご応募はURLからご連絡ください。
年利5%、先振り込み無し、保証金無しです!

このように金利も低く保証金もないので、一見安全そうに見えますよね。

しかし申し込んだら最後、様々な方法であなたから利益を得ようとしてきます。

また書き込みの内容に「※女性限定」と記載されていると、体目当ての可能性が高いです。

個人間融資を受けるべきでない理由

個人間融資の具体的なリスクが以下の5つ。

  • 貸金業の知識がなくトラブルになりやすい
  • 高金利や追加利息を要求される
  • 違法な取り立てにあう
  • 個人情報を悪用される
  • 性暴力や詐欺など犯罪に巻き込まれる

中にはヤミ金でなくとも、知り合い間での融資にも起こりうるトラブルもあります。

トラブルの体験談もお伝えするので、二の舞にならないよう参考にしてください。

①貸金業の知識がなくトラブルになりやすい

知人間での融資でも起こりうるのが、貸金業の知識がない故のトラブル。

融資は借用書がなくとも口約束で借りられるので、軽い気持ちで借りると“言った言ってない”と揉めることになります。

また金利の上限は法律で決まっていますが、相手方に知識がないと高額な利息を要求されかねません

知人の紹介による個人間融資でのトラブル例がこちら。

知人の紹介で個人間融資をしている人から、10万円の融資を受けました。
知り合いの紹介ということもあり、あっさり借りられました。

返済期間まで余裕があったのですが「明日までに返して欲しい。返してくれないと利息で1万払ってくれ」との連絡が…。

話が違うと言っても取り合ってもらえず、止む無く10万円を返しました。

(28歳:男性)

お互いに貸金業の知識がないと、どういった対応が正しいのかわかりません

ちなみに上記事例でいえば返済期間を借用書で定めていた場合、追加利息の要求をして返済を迫るのは弁護士沙汰になります。

知人や家族とはいえ賃金業の知識がないと、思わぬ金銭トラブルを招く要因になるだけです。

貸金業の登録を偽っている人もいる

個人事業として個人間融資を行なっている方がいれば、貸金業の登録をしているかまずは確認しましょう。

法人として融資を行うためには、金融庁で貸金業の登録が必要です。

貸金業を行う場合には、登録を受けなければなりません。借り入れを行おうとする業者が登録業者であるかどうか「登録貸金業者情報検索サービス」を利用するか、財務局又は都道府県へ最新情報を確認しましょう。

(出典:金融庁)

貸金業への登録があるかどうかは上記の通り、

  • 登録貸金業者情報検索サービス
  • 財務局や各都道府県

などを利用したり問い合わせたりすることでわかります。

また「大手消費者金融に勤めている」と嘘つく人もいるので、騙されないでください。

②年109.5%以上の高金利を求められる

個人間融資は以前のヤミ金のように、高金利で貸し付けてくる場合もあります。

そもそも金融業者からの貸し付けの金利の上限は、以下のように最大でも年20%。

  • 元金が10万円未満:年20%まで
  • 元金が100万円未満:年18%まで
  • 元金が100万円以上:年15%まで

大手消費者金融などは、最高でも年18%の金利率に定めているところが多いです。

しかし金融業者以外の個人間の融資だと年109.5%(※)までが上限で、通常の約5倍以上の金利率で法律で定められているんですね…。
※参考:出資法解説

これだけでも高金利ですがヤミ金業者などは、10日で1割(年利365%に相当)の利息を課してくる場合もザラ。
※個人間の出資の場合「年109.5%」を超える利息請求は違法です。

10日で1割の金利で100万円の融資を受けた場合、10日目には10万円・1ヶ月で33万円も利息だけでも返済する必要があります。

そのため以下のように「返済しても元金が減らない」という、個人間融資の利用者が多いです。

ツイッターで個人間融資をしている人に DMを送り、後日都内のカフェで対面することになりました。

若い男性が現れ、希望の10万円を貸してくれたのですが、求められた金利は元金の40%。

結局借りれたはいいもの、毎月利息だけで4万円も返済しなければならず、元金が一向に減らず余計にお金が足らない状況です。

(20代:女性)

また最近では「金利は年5%!」といった低金利を謳う個人間融資者も現れましたが、返済の途中で追加の利息を求められるケースもあるそうです。

返済者は個人情報を知られているので、追加利息の要求にも従えざるおえない状況に…。

このように個人間融資だと今すぐお金を借りられるでしょうが、高額利息によってどんどんお金を搾取されるだけです。

特にSNS等は審査なしでお金を借りられるケースが多いので、注意をしてください。

※参考:SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください!

③高圧的で違法な取り立てにあう

個人間融資の返済はヤミ金のように過激化していてるので、身の危険という意味でも掲示板・SNSでの個人間融資はおすすめできません。

消費者金融などで返済が遅延すると、郵送や電話で督促連絡がくるだけです。

しかし闇金まがいな個人間融資だと以下のような取り立てもありえます。

  • 自宅や職場に直接取り立てに来る
  • 暴言を吐いたり怒鳴ったりして威圧的に迫る
  • 何度もしつこく電話をかけてくる
  • 自分だけでなく家族にも電話をしたり接触したりする

まさに映画やドラマのような、高圧的な取り立てでみなさんから元金や利息を回収してきます。

実際にSNSで個人間融資を受けた方の取り立ての様子を録音した映像があるので、視聴してみてください。

動画の中では「おい!こらー!クソガキが、いい加減にせえよ!」と、暴言で怒鳴られる取り立て電話の内容になっています。

お金を貸すときは温厚な融資者でも、借りた後はどんな態度で接してくるかわかりません。

また家族にも被害が及ぶことがあり、平成30年には「母親が個人間融資の借金を返済できず代わりに娘をさし出す」という事件もありました。

個人間融資は返済能力が無い方への融資が多いので、取り立て方法も用意周到です。

自分の身や家族の安全のためにも、個人間融資の利用は避けるべきです。

④個人情報を盗まれる可能性がある

個人間融資では、個人情報を盗まれるリスクもあります。

融資を受ける際にはあなたの、

  • 名前
  • 生年月日
  • 住所
  • 連絡先(メールアドレス・電話番号)
  • 顔写真付きの本人確認書類(免許証やパスポート)
  • 勤務先
  • 年収

といった個人情報を送る場合が多いです。

個人情報を送信後に融資してくれる人もいますが、中には個人情報を送ってから連絡が取れなくなることもあります。

ツイッターのDMで個人間融資に必要な個人情報を送り、融資を受けることに。
顔写真付きの身分証明書を求められたので免許証の写真を送ったところ、相手と連絡が取れなくなりました。

後日迷惑メールや非通知電話がひっきりなしに来るようになり、挙げ句の果てにはバイト先にまで電話が来る始末…。

結局バイト先では働きづらくなり辞めることになりました。

(20歳:男性)

また個人情報は“弱み”として悪用され、利息が払えなかったり延滞すると「お前のとこまで行くぞ!」と違法な取り立てにあうことも。

掲示板やツイッターの個人間融資で個人情報を送ると、悪用されたり弱みを握られて弁護士に相談したくてもできない状況になりかねません。

⑤性暴力や詐欺の危険性がある

性暴力や詐欺といった犯罪に巻き込まれる可能性があることも、掲示板・SNSでの個人間融資をおすすめしない理由です。

当サイトが調べたところ、以下のような犯罪まがいな事例が個人間融資で起きていました。

  • 利息チャラを条件に裸の写真を送ったが、その後連絡が途絶えた
  • 「直接会って融資の契約を結ぶ」と言われ会いに行くとホテルに誘われた
  • 融資前に保証金を支払ったが、振り込んだら連絡が途絶えた

女性利用者の被害で多いのが、上述でも触れた「性目的の接触」。

以下のように、性目的で迫られ引っ越しまで追いやられるケースもあります。

5万円なら写真、10万円なら肉体関係と言われ本当に恐ろしくなり…。
バイト先を教えていた為に、結局お金を借りなくても、職場に来られて嫌がらせをされるかもしれない。

結局、体調を崩してしまい、学校やバイトの店長に全てを話し、引っ越しをしてなんとかことなきを得ました。

(20代:女性)

また個人間融資では延滞時の保証として「保証金」を要求する場合もありますが、支払うと連絡が取れなくなり詐欺にあうだけです。

消費者金融では、そもそも契約前にお金を支払ってもらう保証金システムはありません。

性行為や保証金支払いをしてもみなさんの状況が良くなることはまずないので、犯罪に巻き込まれないためにも個人間融資に手を出さないようしましょう。

闇金の仕組みは金利だけで元本以上の回収を目的としているので、お金がない状況でも徹底的に搾取をしてきます。

すでに個人間融資を利用した時の対応

すでに個人間融資を利用してしまった方は、以下のような対策を進めてください。

  • 高額な利息を要求されている場合
    弁護士や法律事務所へ相談

参考:ヤミ金融被害とは? | 債務整理・借金相談は弁護士法人アディーレ法律事務所

  • 脅迫的な取り立てにあっている
    警察へ相談

個人間融資でトラブルにあっても「個人情報を伝えているから不安」という理由で、弁護士や警察に相談しない方が多いです。

しかし現状のままでは先に進まず、逆にいつ個人情報を悪用されるかもわかりません

警察といえど事件性がなければ動いてくれないので、警察に相談するときは脅迫連絡の録音などで証拠を残してください

個人間融資の業者はできる限り皆さんからお金を搾取したいので、そう簡単に返済させてくれないでしょう。

「お金を払えば終わる」と安易に考えず、専門家に一度相談する方が早期解決につながります。

個人間融資以外でお金を借りる方法

「自己破産して消費者金融からは借りられない」
「収入がなく貸金業者の審査に通らない」

このような方でも個人間融資を利用することなくお金を借りる方法は実は多数あります。

例えばローン業者以外でも、

  • 緊急小口融資
  • 生命保険の契約者貸付
  • 生活サポート基金
  • 一時生活再建費

といった国や各自治体が用意した制度があります。

このような制度の中には「無金利」「自己破産した人でもOK」などもあり、個人間融資よりも好条件。

もちろん国や自治体が対応するので、取り立てや個人情報の悪用はありません。

上記をはじめとするお金を借りる詳しい方法は以下ページでご紹介しているので、生活に困ってお金が必要な方はあわせてチェックしてください。

SNSや掲示板が普及した現代のニーズに特化した「個人間融資」ですが、その手軽さ故に裏の実態はかなりドス黒いです。

SNSや掲示板の個人間融資の危険性を頭に入れて、闇雲にお金を借りるのは避けてください。

個人間融資が危険な理由

  • 貸金業の知識がなくトラブルになりやすい
  • 年109.5%以上の高金利を求められる
  • 高圧的で違法な取り立てにあう
  • 個人情報を盗まれる可能性がある
  • 性暴力や詐欺の危険性がある

実際に個人間融資が原因で詐欺や犯罪に巻き込まれた方は大勢います。

今回ご紹介したように個人間融資を利用せずともお金を借りる方法はあるので、無理なく生活をサポートできる方法を選んでいきましょう。