「子どもが東京の大学に通うことになったけど、いくら仕送りすればいいか悩む…。」
「みんなはどれくらいの仕送りを送っているの?」
「自分が考えている仕送り額は少ないのかな。」

大学生になる・またはすでに大学生のお子さんをもつ親御さんだと、誰もが上記のような悩みにぶつかるでしょう。

このような大学生のお子さんへの仕送り額に悩む親御さんのために、今回は“上京して”一人暮らしをしている大学生への平均仕送り額を紹介。

東京の大学・専門学校に通うお子さんをもつ親御さん総勢150名から、仕送り事情を徹底聴取しました。

東京の大学生全体の仕送り額の相場はもちろん、

  • 親御さんの世帯収入別
  • 男女別
  • 大学区分(国立・公立・私立)別
  • 学年別
  • 住まい(アパート・マンション・学生寮)別

このように細かく場合分けして、仕送りの平均をお伝えしていきます。

意外にも性別や学年、大学区分によって仕送り額が大きく異なりました

地方に比べて物価の高い東京で、イマドキ大学生が生き抜くためには何円必要なのか当記事から考えていきましょう。

目次

※「詳細をチェック!」をタップ・クリックすると、該当箇所までスクロールします。

【1.仕送りに関するアンケート調査の概要】

当サイト(カードローンの巨匠)で実施したアンケート調査の概要です。

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【2.平均で”約95,000円”!東京は全国平均より高かった。】

東京都内で一人暮らしをする大学生の、平均仕送り額を発表!

世帯年収別・男女別など、条件別で細かく調査しました。

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【3.お子さんへの仕送り金額の基準とは?

仕送り額を決めるときに、何を基準にしているのか。

親御さんのリアルな声を集めました。

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【4.子どもから「仕送りが足りない。」と言われたらどうする?

お子さんに仕送りが足りない、と言われた時の対応を聞きました。

家庭によって様々な対応をしている事が分かります。

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【5.仕送り以外で負担しているものはある?】

一人暮らしとなると、交通費・食費など出費が絶えません。

そこで、仕送り以外でサポートしているものがあるのか聞いてみました。

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【6.今後仕送りの増減を考えている?】

学生生活をするうちに仕送り額を変更するか、聞いてみました。

子どもの自律を第一に考えている方が多い印象でした。

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仕送りに関するアンケート調査の概要

今回「東京の大学生への仕送り額」を調査するにあたり、媒体を分けて2種類のアンケート調査を実施しました。

  • 調査名:仕送り額に関する調査
  • 調査目的:東京の大学・専門学校に通う子供への仕送り額を知る
  • 調査対象:専門学生・大学生・大学院生のお子様がいる方
  • 調査方法:選択式のWEBアンケート【楽天インサイト(旧楽天リサーチ)
  • 有効回答数:100名(回答率100%)
  • 調査期間:

【調査内容】

  1. 大学生・専門学生のお子さんの有無
  2. 大学生・専門学生のお子さんが東京で一人暮らしをしているか
  3. 東京で一人暮らしをしている学生の性別
  4. お子さんの学年
  5. 毎月の仕送り額
  6. お子さんの通う学校の分類
  7. お子さんの住まいの分類
  8. 仕送り額が現状で足りているかどうか
  • 調査名:大学生のお子さんへの仕送り額に関するアンケート
  • 調査目的:東京の大学・専門学校に通う子供への仕送り額を知る
  • 調査対象:専門学生・大学生・大学院生のお子様がいる方
  • 調査方法:選択式・記述式のWEBアンケート(ランサーズ
  • 有効回答数:50名(回答率100%)
  • 調査期間:

【調査内容】

  1. お子さんの性別
  2. お子さんの学年
  3. 毎月の仕送り額
  4. 大学の分類
  5. 住まいの分類
  6. 仕送り額は何を基準にしているか
  7. 仕送りが足りないと言われたことはあるか
  8. 仕送り意外で負担しているものはあるか

【仕送り平均額】東京の一人暮らしだと月々95,000円!

東京の一人暮らしの仕送りの平均額は約95,000円

今回当サイトが全国の親御さんにアンケート調査したところ、東京の大学・専門学校に通うお子さんへの平均仕送り額は約95,000円でした。

全国大学生活協同組合連合会の2016年の調べ(※)によると、全国大学生の平均仕送り額は7万円前後。
※参考:第52回学生生活実態調査の概要報告

東京で一人暮らしをしているお子さんへの仕送り額は、全国平均と比べて約25,000円多いのがわかります。

やはり「東京=物価が高い」というイメージからでしょうか。

東京へ巣立っていくお子さんには、みなさん全国平均よりも多く仕送りしているようです。

ここからは条件別に、ひと月当たりの仕送り額の調査結果を発表します。

親御さんの世帯収入別の仕送り額の比較

世帯年収1,000万円以下の家庭の仕送り額は、4万~8万円。1,000万円以上の家庭は100,000万~120,000万円が平均

世帯年収に注目すると、年収1,000万円未満で仕送りが10万円以下の親御さんが多かったです。

世帯年収 平均仕送り額
200万円〜350万円未満 40,000円
350万円〜500万円未満 80,000円
500万円〜700万円未満 60,000円
700万円〜1,000万円未満 60,000円
1,000万円〜1,500万円未満 100,000円
1,500万円以上  120,000円

全国の平均世帯年収(545万円)以上の家庭になると、「お金を稼ぐ大変さを知れ!」という意識があるのでしょうか。

意外にも世帯年収500万円〜1,000万円未満の家庭よりも、300万円〜500万円未満の家庭の方が約2万円も仕送り額が多かったです。

一方で300万円〜500万円未満の家庭だと、「子供に苦労をかけたくない」という思いを感じますね。

真相は定かではありませんが、世帯年収1,000万円未満だと現実的な仕送り額なのがわかります。

みなさんの世帯年収と照らし合わせて、上記仕送り額を参考にしてみてください。

男女別の仕送り額の比較

仕送り額は男性より、女子学生の方が約3万円多い

東京で一人暮らしをしている学生への仕送り相場を男女別でみると、女子学生の方が男子学生よりも約3万円多く仕送りしていました。

性別 平均仕送り額
男子大学生 84,000円
女子大学生 110,000円

東京の学生全体の平均よりも15,000円も多いです。

やはり大学生にもなると本格的にメイクやファッションに力を入れるためか、女子学生の月々の仕送り平均は10万円以上。

加えて東京は、イマドキ女子に人気のカフェをはじめ飲食店が軒を連ねています。

流行の移り変わりが激しい東京。次から次へと新店舗・初上陸系店舗が展開しているので、周りの話題に付いていくためにも仕送りは必要不可欠なのかもしれません。

国立・公立・私立ごとの仕送り額の比較

大学の分類の中でも仕送り額の平均が高いのは「公立大学」

東京の学校分類別で仕送り相場をみると、「公立大学」のお子さんへの仕送りがダントツで多かったです。

学校区分 平均仕送り額
国立大学 89,000円
公立大学 158,000円
私立大学 92,600円
専門学校 80,000円

国立とそこまで学費に差がない公立ですがアンケート回答では、

「勉強に集中できるようにアルバイトを極力させたくないから」
「入学間もないいので多めに設定。アルバイトを始めたら減らす」

といったように、子供への負担を減らしたい・アルバイトが安定するまでの繋ぎとして多めに渡しているようです。

 

一方で「家計的に私立は厳しい…」という家庭事情もあってか、東京の国立大に通っているお子さんは大学3分類の中で最も仕送り額が低かったです。

アンケート結果でも国立大にお子さんが通っている親御さんは、「光熱費や食費に困らない程度に」を基準にしている方が多数。

交際費や娯楽は自分のアルバイト代からと考え、仕送り額が全体相場よりも低いのでしょう。

学年別の仕送り額の比較

大学1年~4年で仕送り額が最も高いのは、2年生で最も低いのは4年生。ここからお子さんの生活の変化によって仕送り額を変動させていることが推察できる。

大学の学年別の仕送り額は、2年生で多くなり学年を重ねるごとに仕送り額は減少

学年 平均仕送り額
1年生 82,400円
2年生 115,000円
3年生 95,000円
4年生 76,400円

東京の一人暮らし生活で右も左も分からない段階では、仕送り額は控えめ。

大学1年生の親御さんのアンケート回答でも「仕送り額の平均だから」という声もあり、まずは平均額から仕送りする親御さんが多かったです。

生活基準が形成されたりアルバイトの安定化したりすることで、親御さんからの仕送りは減額しているのでしょう。

  • 1年生:まずは様子見で少なめに仕送り
  • 2年生:必要な生活費が掴めてきて値上げ
  • 3年生・4年生:アルバイトで自ら収入を得られるようになり、仕送りは減額

お子さんのアルバイト状況なども加味して、学年ごとに仕送り額を変動するのもアリですね。

アパート・学生寮別の仕送り額の比較

住まいによって仕送り額が異なり、最も高いのは「マンション」で、平均は12万円

お子さんが一人暮らしをしている住まいの分類でも仕送り額には違いがあり、マンション住みのお子さんの仕送り平均はなんと約12万円。

住まい 平均仕送り額
マンション 120,000円
アパート・下宿 85,800円
学生寮 87,000円

東京23区内のマンションともなると、家賃は8万円~10万円は必要。

仕送りと合わせて考えると、毎月20万円以上もお子さんに支払っていることになります。

さすが大学生のうちから都内マンションに住まわせる余裕があるだけあり、仕送り額も相場以上です…。

 

アンケート内容を詳しく見ていくと、どうやら以下のような共通点がありました。

icon-hand-o-right住まい分類別の仕送り基準の共通点
  • マンション:子供が生活に困らない最低限の額を支給している
  • アパート・下宿:周りの人や口コミを目安にした金額を支給している

このようにお子さんをマンションに住まわせている親御さんは、お子さんの生活を基準に金額を設定。

食費や交際費を考えると都内だと10万円は必要なので、仕送り額も必然的に10万円以上になるんですね。

一方でアパート・下宿に住まわせている親御さんは、ママ友や親戚といった周りの声を元に金額設定しているようです。

周囲の意見から平均値を算出し「その金額で賄えない分はアルバイトで」という親御さんが多く見受けられました。

東京23区別の仕送り額の比較

東京23区内でも最大10万円のしおくりがくの平均値のバラツキがある

都内23区別の大学生への仕送り額をまとめたところ、地区によってだいぶバラつきがありました。

都内23区 平均仕送り額
千代田区 50,000円
中央区
港区
新宿区 110,000円
文京区 90,000円
台東区 90,000円
墨田区 120,000円
江東区 90,000円
品川区 190,000円
目黒区 90,000円
大田区 90,000円
世田谷区 50,000円
渋谷区 80,000円
中野区 90,000円
杉並区 80,000円
豊島区 70,000円
北区 60,000円
荒川区
板橋区 120,000円
練馬区 70,000円
足立区
葛飾区 130,000円
江戸川区

同じ東京都内でも、家賃は区によって1万円も2万円も変わってきます。

特に新宿・渋谷・品川とその周辺は、ワンルームでも7万円以上する物件ばかり。
※家賃7万円だと、地方によっては2Kかそれ以上の物件を借りれますね…。

またその他の区でも人気が高騰していると中心地並みの家賃になるので、引越し先が決まっていない方は家賃相場もチェックしておくと仕送り額を決めやすいです。

【仕送りは足りている?】大学生の親御さんのリアルな声を集めました

お子さんへの仕送り金額の基準は?

東京で一人暮らしをしているお子さんへの「仕送り額の基準」で多かったのが以下3つの意見。

  • 光熱費や食費などの生活費が賄える程度だから
  • 周りの人の意見を目安にして決めた
  • 子供にアルバイトの負担をかけたくなかったから

●仕送り額:10万円

家賃、光熱費、食費、通信費を賄えるように。

仕送り額:10万円

ママ友や親戚など大学生のお子さんが一人暮らしをしている方へ色々と聞いて、そのぐらいの金額かなと思いました。

家賃と水道、光熱費、食費などを計算したらこのぐらいでやっていけると思いました。

●仕送り額:12万円

生活のためのアルバイトをさせたくなかったので、家賃、光熱費、交通費(定期代)、食費を計算し、生活費がまかなえるだけの金額にしました。

●仕送り額:16万円

自分が25年前に貰っていた額の約2倍でいいかなと思いました。

自分は京都のど真ん中の大学でしたが、娘は八王子と言えど東京ですので、友人や会社の部下で東京の大学へ通っていた人物にリサーチもしました。

●仕送り額:4万2千円

仕送り額は食費+光熱費を基準にしました。

あと、周りの大学生を持つ親にいくら送っているかを聞いてその金額を参考にしました。

その他、お小遣いは自分でアルバイトをする約束になっているので送っていません。

中には「自分が学生時代にもらっていた金額の倍にした」というように、学生時代に金欠で苦労した経験を基準にしている方もいらっしゃいました。

また仕送り額を決める際に、食費・光熱費・交通費をきちんと計算して金額を決めている親御さんが多数。

「これくらいあれば生活できるだとろう」と大まかに決めるのではなく、必要な分だけ渡しているので無駄がないようです。

最近ではネット情報が豊富で、地域ごとのスーパー・飲食店の価格や交通費などを詳しく調べられます。

これからお子さんが東京で一人暮らしされる方は、事前に地域ごとの物価を下調べしてくといいでしょう。

「仕送りが足りない」と言われたことはある?

仕送り増額依頼は「足りないと言われたことはあるが、増額はしない」との意見が多い印象でした。

アルバイトをしているお子さんが多く、基本的に足りない分はアルバイトでまかなっているようです。

●仕送り額:10万円

最初から10万円しか送らないこと、足りないならアルバイトをすると決めているので言われたことはありません。

●仕送り額:10万円

サークル活動を始めたため、遠方への移動費や合宿費を考えると足りなくなりそうとの話がありました。

学業以外の趣味・娯楽については、バイトで賄うように話をしていましたので、最近バイトをはじめたようです。

●仕送り額:12万円

あります。使いみちを聞いて、別途振り込みました。

●仕送り額:5万円

クレジットカード支払い分で足りなかったことはたまにあり、仕方がないので入金してやった。

●仕送り額:5万円

家に余裕がないことを息子も理解しているため言われたことはありません。

どうやら「金額が多いから足りている・金額が少ないから足りていない」ということはないようです。

お子さんが部活動やその他の活動をしていると、生活費用以外の出費が必要。

特に女性のお子さんから増額の希望を受けた親御さんが多く、やはり女子大生ともなると出費がかさむようですね…。

女子大生になるお子さんをおもちの親御さんは、仕送りの追加請求があると構えておいた方がいいでしょう。

仕送り以外で負担しているものはある?

仕送り以外で負担しているものは、

  • 生活費(光熱費・通信料)
  • 学費
  • 交通費

といった生活に関わるものばかりでした。

●仕送り額:5万円

学費、携帯代、寮費など、月に10万程度です。

●仕送り額:12万円

学費:年間約54万円

学期初めの教科書代:約1万円

お盆とお正月の帰省費用(交通費):毎回2万円

●仕送り額:5万円

家賃5.5万円。銀行振込み。

携帯費用5万円。家族全員分をまとめて払っているので、使った分だけ払わされている状態。

通学定期代4万円/半年。

学費は全額で年170万円。

●仕送り額:15万円

学費約53万円

年数回の帰省費用約8万円

●仕送り額:10万円

学費を負担しています(4年間で400万円ぐらい)

食べ物なども送っているかと予想していましたが、食料はお子さん任せで仕送りに食費として含まれている方が多いようです。

ほぼ全ての親御さんは「子どもには仕送りで賄ってもらっている」とのこと。

親御さんが下手にお子さんのためにアレやコレやサポートするのは、年頃ということもあり逆に嫌がられるのかもしれませんね。

仕送りの増減は今後考えている?

今後の仕送りの増減に関しては、多くの親御さんが「現状維持」とのことでした。

●仕送り額:10万円

アルバイトを辞めたりしたときには多少増やすかもしれません

●仕送り額:10万円

当初から計画している金額ですので、特に増減する予定はありません。

●仕送り額:12万円

卒業と同時に打ち切ります。卒業後は、自立してほしいです。

●仕送り額:10万円

卒業までは現状維持だと思います。余程成績不振とかでは無い限りは。基本大学卒業までは義務だと思っているので、不自由はさせたくないです。

●仕送り額:5万円

バイトを増やしてもらって仕送りを減らし、携帯で使う分も自分で支払うようにしてもらう予定。
理由はもともと入学時の約束だったことと、留年したから。

●仕送り額:6万円

なし。できるだけ自立していただきたく思っている。

増額する場合でも、

  • アルバイトを辞めたら
  • 増額する必要性をプレゼンしてくれたら

といったように条件を設けているそうです。

「お金が足りないから増やして!」とワガママを言えば値上げする親御さんは、今回0人でした。

またお子さんに自律して欲しく、「アルバイトが安定したら減額」「卒業したら仕送り終了」といった意見も多数。

お子さんの将来的な自律を考えるなら、アルバイトをしてもらい減額していくのが懸命かもしれませんね。

今回のアンケートでわかりましたが、東京で一人暮らしをするお子さんへの仕送りは全国平均よりも高額。

都内対象にした場合だと、全体平均の仕送り額は95,000円でした。

とはいえ世帯収入や学年、学校の分類ごとに見ると仕送りは比較的バラバラ。

「最低限の生活ができる程度」を基準にしている方が多かったので、お子さんの趣味などにもよりますが9万円前後が妥当でしょう。

“周囲の人に聞いて決めた”という方もいらっしゃいましたが、今回の調査を見る限りおすすめはしません。

お子さんの生活や親御さんの金銭面に負担をかけないためにも、必要経費を考えて無理のない仕送り金額を事前に決めてみてください。